夏休みどうだった?パート8~小名浜~
いわき市の平浄水場、まだ復旧しないんですね…… (ノ_・。)
実家はがっつり断水してまして、東日本大震災より期間が長引いてる。あの時と違って交通は遮断されていないので、いったん我が家に来てもらえればいいのですが、あのじーじが家を空けるわけがない。
家には猟銃もあるし(猟友会の人です)ゴミ置き場の掃除はしなきゃいけないし(ちゃんと仕分けされてるか見張っている怖いお爺さんです)、何よりも他人の家(娘だけどね)が大嫌い。
ばーばはいざとなったらじーじを置いて風呂入りにうちに来るか、水の出てるホテルでも行く、と言ってました。ハワイアンズなどお風呂を無料開放しているところもあるようで、友人に連れて行ってもらうとも言ってました。(じーじの運転レベルでは遠出できませんので)
もしかするとじーじ、今回もあの大震災の時のように、自衛隊風呂のお世話になるのかもしれません。今回は決壊した川の近辺がすごすぎて、自衛隊は断水レベルでは入らないのかな???
ばーば「あんちきしょう、スーパーで水の販売しだしたから買いに行ってって頼んだのに、機械化したレジが怖くてドラッグストアに行ったらしいの。そんで『売ってなかった』ってなにも買わずに戻ってきたの! お茶でもなんでもいいから買ってこいっての!」
ばーばはカンカンに怒ってます。
ぐぁんQ「流通は滞ってないでしょ。水無いならこっちから送ってあげるよ」
ぐぁん母「給水車が来るから平気。みんな水送るって電話してきてくれるけど、お風呂に溜めたやつもまだあるし、飲み水もお茶のペットボトルがあるからそれほど困ってるわけじゃないの。ガスも電気も通ってるから、お湯わかして行水もできるし。わたしはね、わざわざ物資を調達しに行ったのに、手ぶらで戻ってきたことに腹を立ててるの」
一応緊急事態なのに、危機感がまるでないとのこと。
そういえばお友達のおにーさんが、阪神大震災の時、母親が「急いでコンビニに走って! 何か食糧、水とかおにぎりとかたくさん買ってきて!」と命令したところ、当時高校生だったおにーちゃんは「俺の好きな味のおにぎり無かったー」と自分のコーラだけ買って帰ってきたとのこと。なんか、それを思い出しました。
ばーば「午後になってまた出かけて行ったから買いに行ったのかと思ったら『マッサージに行ってきた』って言うのよ。ばかじゃないかしら」
じーじは東日本大震災の時、床屋で被災しました。髪の毛を半分だけ切られた状態であの地震に見舞われ、いったん家に帰されたのですが、翌日また続きを切ってもらいに行き、床屋さんに「水が出ねえから切れねーっこの!」と怒られたそうです。
そういう問題じゃなく、津波だ原発だと大騒ぎの時に、髪の毛を切りにいく神経がもうわけわからない。
まあ……水素爆発だメルトダウンだと皆が避難してるさなかに、ベランダに布団干してた人だからね。
布団はマメに干さないと湿気で病気になるとテレビで見てから、布団おじさんと呼ばれるくらいに布団を干します……。
ばーば「湿気では人は死なないっての。まーでもあの人100歳まで生きるつもりだから、外で放射能でも浴びてきたらいいのよ」
と、当時母がぼやいていました。
さて、こんな状態で実家いわきは今も大変なのですが……。
夏休みの話に戻るYO
♪♪(*´▽`*)ノ゛
え? だめ? まーまー、そう言わないで。 もうちょっとで終わるから。
おほん。
いわきで唯一聞いたことがあるかも、と言う場所が小名浜です。
「ばあば、いつ死んでもおかしくない、今年こそ最後のデートよ」と、ここだけは毎年、足腰痛いのを我慢して、ぐぁん母がついてきてくれます。
ら・ら・ミュウ
それほど大きくはないのですが、海鮮市場や海鮮レストラン、それにお土産屋さんなどの商業施設が集まっています。
我々の目当ては海の食べ物ではなく、カモメ。いや、カモメを食べるわけではなく。
カモメに食べさせるのYO(´∀`*)
ここ、ららミュウにはデイクルーズという遊覧船に乗れる場所があります。これがすごく楽しいんです。
ばあば推しで、セイタが小さいころから乗りに来ています。
が、実は、本当に今年が最後になってしまいました。
いや、ばあばは相変わらず死ぬ死ぬ詐欺を繰り返してますが、まだ死んでないです。
死んだのは、遊覧船であります。
27年間営業したデイクルーズ。乗組員の高齢化と後継者不足のため廃止になるそうです。
セイタ 「えぇええええ、嫌だよ嫌だよばーばとの思い出の船が無くなるなんて、そんなの嘘だ!」
ぐぁんQ「あのさ、ガセネタかもしれないから、船のお兄さんに聞いてみたら」
Twitterで見ただけでホームぺージ確認してないし、もしかしたら湾内周るだけの1時間コースはまだ航行続けるかもしれないじゃん?
セイタ、もじもじしていたけど、並んで乗る順番になってからスタッフのおにーさんに質問していました。
セイタ 「あの、遊覧船やらなくなるって聞いたんですけど、これって嘘で――」
スタッフ「まさにその通りです。9月8日でこの遊覧船、完全に終わります」(にべもない言い方)
セイタ 「あ、あんな言い方しなくたって(ぶつぶつ)」
そうか、完全に終わるのか(´;ω;`)
というわけで、ばーばとの最後のクルーズ。
いっぱカモメに餌をやるんだぞ。
このカモメ。船の一階で販売している餌(100円で2個もらえるかっぱえびせん)の小袋を与えます。無人なのでお金を入れて自分で取るスタイル。
でもこの餌付けね、めっちゃ怖いの。手に持ったままあげるのがめっちゃ怖いの。
指先引きちぎられそうで。
だからまーくんに持たせてあげました(サイテーや)
まーくんキャーキャー言ってたけど、声が小さいから船のエンジンの音で聞こえません。だから無視です。
ぐぁんQ「あんたも最後なんだから、手から餌付けしなさいよ」
セイタ 「いやだよぉ、俺は投げてあげるよ」
ぐぁんQ「この弱虫、これが最後のクルーズなんだぞ」
船上でもみ合う親子。
しかしセイタめ、腐っても柔道を6年近く習っているだけあって、力だけはついてきています。なかなかえびせんを持った手を外に引っ張り出せません。
ぐぁんQ「もっと手を外に出すんだよ、この弱虫!」
セイタ 「ひどい。ママだってまーくんの手を利用してるじゃないか」
ぐぁんQ「なにをぉ、見てろぉおお」
パクッ
ぎゃあああああぃいいいああああああああ;ああああああああああああ(←みんなが振り返るほどうるさいアラフォー)
怖い、これけっこう怖い。
どうだ、セイタ。大騒ぎはするけどちゃんとあげられるぞ。お前はどうだ?
まーくんだってほら、がんばってるぞ。
ぜんぜん届かない。
マ マ「いけ、セイタ!」
セイタ「無理よぉお無理よぉお」
なかなかあげられません。
これなら去年の方がまだ勇気あったんじゃないかしら。
↓ 前は頑張ったのに。
しかしまーくんのゴミを見るような視線に耐えられなくなったのか、ママの「これが最後の遊覧船だぞ!」って言葉のせいか、ついに――。
セイタ「くそっ、分かったよ~」
腕を空中に伸ばします。
パクッ
セイタ「ぎゃぁああああああああああああああ」
心折れるよね。
あまりに怖い人は全力投球で上の方に投げてやるか、船の柵外の下の床に着地できたカモメに放ってあげるといいですよ。(あ、もう無くなるんだった…)
しかし、カモメを見ていると分かります。自然界の厳しさを。
とろいやつって、飯にありつけないんだなぁ、と。
そもそも下手くそなカモメは空中キャッチも、手からキャッチも難しくてできないんですよ。
どのカモメも、船の速度に合わせて何度も何度もチャレンジしてきてるもの。
でも、それがうまくできない子もいるのよね。
要領のいいやつは、船の屋根に止まって、下からにょきっと出た手をめがけて降下してくるんです。(これが見えない場所から来るからけっこうビクッとなる)
どうにかして船のきわに降り立ったカモメも、気を抜くと風にあおられて吹っ飛ばされるので大変。
一匹、やせっぽちのカモメが船の柵の外に降りるのに成功したのですが……。
なるべくその子にえびせんをあげたかったけど、後から来たごついやつにめっちゃ横取りされてました。
心の中でセイタと名付けました……。
やっとごついのが満足して居なくなったら、今度は行動がとろいから風にえびせんをさらわれて、ぜんぜん口に入れられないでやんの。見てるこっちがイライラするというか。
セイタ、社会人になったら気を引き締めて働けよ。すぐクビになって飢え死にすっぞ。
……あれ?
ぐぁんQ「ところで、この遊覧船無くなったらさ、この子たちみんな飢え死にするのかな」
セイタ 「そんなことないでしょ!? ちゃんとどっかで食べるでしょ!?」
ぐぁんQ「でも定期的に出てた船が無くなるんだぜ? 『あれ、今日はおやつは?』ってなるんじゃね?」
セイタ 「言うなぁあああ」
カモメの餌付けが終わったところで、自分たちの餌付け――お昼を食べました。
セイタの大好きなカキフライですが、粒がでかすぎて、全員胸焼けして、でも残すのもったいないから無理やり食べて、うぇぇえうえぇええ言ってました。
でも美味しかったのは本当です。我々の胃袋がついていけなかっただけ。ごめんなさい。
まーくんはエビフライ♪
ばーば「セイタ、おつゆの蓋開けるの気をつけなさい」
セイタ「だいじょうぶ、開けられるよ」
ばーば「いいえ、ぜったいバッシャーンってやる。ばーばが開けてあげるから」
ポッチャン(蓋が斜めにおつゆの中に落っこちる)
セイタ「……もう……ばーば」
ばーば「おほほ、ごめんごめん」
ほのぼのしてました。
母は昔からこうなのですが、だんだんセイタの方がしっかりしてくるのでしょうか。
ところで、去年も同じようにららミュウ内のレストランで食べたのですが、一階のレストラン内で現金4万円とその他カード類の入った財布を落としてしまいました。(そうです、このぐぁんQもセイタの親。とんでもない間抜けなのです)
そのあと近くのイオンで買い物してる時に財布がないことに気づき……。
無傷でサービスセンターに届いていた時は、腰が砕けました。
我ながら日本ってすげーと思いました。拾ってくれた方、ありがとうございます
(´;ω;`)
日本すげー。
そんな思い出のあるイオンモール。震災後にできましたが、ばあばをそこで降ろして(買い出しがあるのと、あんまり引っ張りまわすと足腰に負担がかかるので)我々は水族館で遊ぶことに。
アクアマリンふくしま
同じく海辺にある、ガラス張りのクジラのような建物です。
震災時、ここもテレビにたくさん映りました。
大型の海獣はあちこちの水族館や動物園で受け入れてもらったり、あれだけボコボコだったのに、よく復興できたものだと思います。
ほとんどの魚が死んでしまったので、震災後数年は魚の数が減った分寂しい感じだったのですが、今じゃあ展示ゾーンも増えて、震災前より立派な作りになりました。
ただひとつ問題があるとしたら、うちの子たち。
魚に興味が無いのです(# ゚Д゚)
いやね、なんなのこの子たち。あれだけ水族館連れてけっていうくせにさ。
昔からですよ。
セイタは3歳くらいの時は電車とトンネルと鉄橋しか興味無かったので、せっかく連れてきても、水族館の壁の穴ぽこしか見てない。魚ではなく壁の穴指さしながら「トンネル! トンネル!」って嬉しそうに叫んでたセイタ。
まーくんなんて自動ドアとエレベーターフェチだったので、展望台へのガラスのエレベーターに連続何回乗ったか。
小さいころは、来るたびにここばかり探してました。水槽の方に行かないのです。
↑ 3歳
ものすごい勢いで館内を突っ走り、エレベーターの場所に走っていく。
おにーちゃんをおきざりにしてさっさとドアを閉めるまーくん。
でも2歳の時はもっとすごかった。
普段から色々な場所のエレベーターには乗せていましたが、こんなに素敵なエレベーターは なかなかないので。
ご満悦です。
しかし、展望室に着いて降ろそうとすると――。
ぐぁんQ「ほら、降りるわよ」
まーくん「ぎやぁああああああ」
セイタと2人がかりで連れ出します。
他の人の乗り降りが終わるの待ちなさいっ!(叱)
セイタ「まーくん、まーくん、だめでちょ、いい子しないとだめでちょ」
セイタは昔から甘ちゃんなので、ママにまーくんが怒られるのが嫌で必死になだめています。
しかし……。
毎回降りるたびに大号泣(;'∀')
見よ、この顔。(さらしたれ)
これがあるから連れてきたくなくなるじゃないの(# ゚Д゚)
おしおきするわよ!
まーくん簀巻きにされるの大好きなのですが、最近でっかくなってきて、長座布団だとはみ出すようになってきちゃって。
虐待じゃないYOね?(´∀`)
まーそれはいいとして……。
大水槽とか、
水槽の中を通るトンネルとか
セイタ 「おい、見ろよ、ちんちんアナゴだぜ」
まーくん「ちんが一個多いでちょ」
魚に興味のない子には、例の、港が一望できる中毒性のあるエレベーターとか
(;^_^A
あと、トドやアザラシなどのいわゆる海獣。↓
それに、こちらの建物に↓こんな生き物もいますよ。
耳のでかいきつねみたいなのが新しく居ました。なんつったっけな……そうそうフェネック 。
この子たちは最初寝ていて、まったく動かなくてつまらなかったんですが……。
目が覚めてから、お客さんたちみんな集まってきました。
とにかく可愛いんです。みなさんメロメロ。
でも……。
ちょろちょろと動きが速すぎて写真撮れなかった。他のお客さんたちもそうだったみたいで「だめだこいつら、ちっともじっとしてない」「もう連写で撮るしかねぇっっ」ってあちこちで叫んでました。
セイタも毎回、魚よりこちらのゾーンが好きで、なぜかというとマダカスカルオオゴキブリが見られるかららしい。
……やだ。
↓ 食用だったんだ。今知ったわ(´;ω;`)
しかもこのゴキブリ、箱の下からかぽっと首を入れて見られます。
ヘビの箱もありますが、知らないで(ガラスだけど中に何が居るか外から確認できない場合があるので)あれ? 何が見えるんだろう、と首を入れてきょろきょろした人は心臓麻痺を起こす可能性があります。
魚の水槽も、下から入れるところがありますよ!
ここには蛇の目ビーチという人口の干潟があるんですが、うちの子たち、なんか生物がいそうなこの干潟に足突っ込むのは気持ち悪いみたいで、自分たちから入りたいと言ったことは一度もありません。(生物とのふれあいが目的の場所なのに……)
まーでも気持ちは分かる。ナマコもヒトデも触れない……。
さて、次回はいよいよ夏休み最終回にしようかと。
てか、そろそろ今週のお題「ハロウィン」とかになっちゃうじゃん?(焦)
はは、がんばろう (;´∀`)
※いま実家いわきの母から連絡がありました。市内の水道が通ってるホテルに宿泊し、お風呂に入ることにしたそうです。はやく復活するといいなぁ、浄水場。いやでもほんと、復旧作業のお仕事に携わっている皆様方、お疲れ様です。