ヘタレ兄、弟を溺愛する

小学生と園児の男兄弟がヘタレなので、後でイキがって反抗しだした時のために、記録を残しておこうと思いました。

旦那の小遣い2000円(地元の友人の話)

 

 新学期、やっと始まりましたね。九月まで休みって、死ぬわ。……世の母親が。

 

 しばらく帰省先ということもあり、ふと地元出身の友人のことを思い出しました。 

 

 

 

 

 突然ですが、

 

 皆様のお家では、家計はどなたが管理していますか?

 

 周囲は奥様が握っていることが多いようなのですが、平均はいかほどなのでしょうね。

 

↓なんとなくぐぐってみた。

 

 

allabout.co.jp

 


 うちの兄は兄嫁から2万円の小遣いをもらっています。むせび泣きながら「新しいゴルフクラブを買ってくれよぉ」と縋っていたそうです。

 

 母親は偶然それを聞いて「営業職の男の財布がしみったれているのはどうかと思う」と私にコソッと呟いていたけれど、嫁さんが怖くて何も言えないそうです。

 

 きほん、結婚したら口は出せない。でないと、ややこしいことになるので、仕方ないですね

┐(´∀`)┌

 

 あと、母の友人に、息子の嫁さんが「旦那の隠し口座の通帳をよこせ」と実家に乗り込んできて、喧嘩になった人がいるそうです。

 

 ですから、お金のことで嫁に何か言ったらいけないと、肝に銘じていたのもあります。


 ぐぁんQんちはどうかというと、財布の紐は旦那が握ってます。お給料明細も、預金口座も見たことがありません。いくら稼いでいるか分かりません(震)

 

 旦那曰く「自分で稼いだ金を、嫁さんに管理される意味が分からない」だそうです。

 

 兄嫁から「旦那の小遣いいくらあげてる?」と聞かれた時にそのことを話したら、兄嫁は激怒し、うちの母の前で「そんなのダメよ! ちゃんとそこから自分用に貯めておかないと、離婚した時、自分の取り分も全部相手にもってかれて、すっからかんになるわよ!と力説していました。その時の母の悲壮感たっぷりの顔色はおもしろかった。

 

 私のために言ってくれてるのは分かるけど、兄嫁さん、あなたの義母、隣にいるけど……離婚とか言ってるけど、そこに普通に義母いますよー?

 

 

 うちは旦那から食費と生活費をもらっているけれど、あまり苦にならないのは、まあ、うちの両親がそんな感じだったし(母が専業主婦だったので)

 

1. 子供や家庭のモノ以外、物欲がそれほど無くなった。


2. 欲しいものがあるときは、申告すればくれる(ただし化粧品や下着など、男性から見て「そんなにするの?」と言われるようなものはおそらく理解できないと思うので、ランクをちふれユニクロレベルに下げます)


3. 完全文系のため私がやるとどんぶり勘定、財産の管理がてんでダメ(数字を見るのも嫌)

 

 まあ、こんな感じでしょうか。3が一番大きいかも。頭を悩ませるのを夫に押し付けております。固定資産税とか保険とか。

 

 夫がごっそり使い込んでいたらどうしよう、という心配はあまりありません。彼自身が片親で、子供時代貧乏だったが故か、今もどケチ。自分のお金の使いどころが少年ジャンプとゲームとレンタル漫画くらいという小学生並みだから安心しているというのもあります。

 

 株をやっているようなのですが、どちらかというと義母が心配していて、私はノータッチです。

 

 

 夫も私の口座に興味がありません。パート代もしみったれているので、今のところその分生活費を引かれたりもしていません。

 

 ただし、私が自分の貯金を切り崩してちょっとだけ大きな買い物をしようとすると、一応ダメ出しされます。

 

『それは本当に必要なのかよく考えなさい、何かあった時のために無駄遣いしない』と正論を吐かれます。まったくそのとおりっすけどね

(´;ω;`)

 

 おかげでずっとダイソンのコードレスが買えません。「掃除機? もうあるじゃん」と言われるしさ。そして、こっそり買っても使ってたらばれるしさ。(夫のいない時にしか使えないのは困る)

 

 

 

 もしこのぐぁんQが「何が何でも欲しい、買わなきゃ死んでしまう」とまで騒げば買っても怒られないはず。でも……そこまで欲しいわけではない。コード有りの古いダイソンはあるし、マキタコードレスもあるし……。

 

 

 

 こうなるとダイソンコードレスは、夫からしたら贅沢品であるわけです。

 

 

 ところで、職場のママさんにド直球で小遣い聞いたら、その人は平均くらいでした。3万プラス、足りなくなったらその都度のようです。しかもゴルフの度に渡しているそうで……。

 

 ぬぬ、ではうちの兄嫁はやはり鬼嫁なのか? それとも兄貴の収入がそれ相応なのか?

 

 こればかりは兄とは言え、他人の家のことなのでさっぱりですが。 兄貴に「おまえ、収入少ないの?」とは聞けないし。

 


 ダントツ1位かな? と思ったのは、高校からの友人である関山さんです。はい、ようやっと出てきました。地元の友人ですね。前置きながっ。

 

 この人のおかげで、うちの兄嫁はやはり鬼嫁ではないのではないかと……。

 

 

 この関山さん、私の人生で出会った中で、一番濃い人だったかもしれない。

 

  興味ないかもしれませんが、今日はこの友人について少し書いてみようかと。本人読んだら怒るだろうけど……。仮名ですよ仮名。

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

 関山さんって人は、とにかく話が面白くて、行動力がめちゃくちゃある。

 

 自由人なくせに、こだわりがあり、かつ妥協せず頑固で、考え方が独特なところとか――癖はあるのだけれど、良くも悪くも魅力的です。

 

 

 わがままで奔放で、周囲を振り回す台風のような人でした。セイタの友人で言うと、RYOくんですな。

 

 基本待ち合わせには、1時間遅れてきます。沖縄人か(偏見です)

 

 上京組は少ないので、なにかと世話になりました。

 

 たとえば、ある年のクリスマス。このぐぁんQめを、イブに彼氏もいなくて一人で過ごす寂しいヤツ、だと思ったのでしょうか。

 

「今日うちでクリスマスパーティやるからおいで、ワイワイやろうよ、ごちそうもあるよ」

 

 と、優しいお誘い。

 

 ご馳走……(生唾)

 

 嬉々としてサンタクロースのコスプレをして、パーンッってなるクラッカー買って(掃除が楽なやつ)関山さんのアパートの呼び鈴を押し「さぷらーいず」的なポーズでドアが開くのを待っていたら、関山さんが顔だけのぞかせて、

 

「あ、ごめん、今日中止になったんだ。え? ごちそう? ちっ、ビーフシチューならあるよ、ビーフは入ってないけど」

 

 と、ビーフの代わりにナスの入ったシチューをごちそうしてくれたとか……。

 

 まあ、そんな感じの人です。(別に恨んでなんかないさ、ただ一言、連絡欲しかっただけなんだYO、いい大人がサンタ恥ずかしいだろ)

 

 

 高校生の頃から相手が先輩だろうが先生だろうが、意見をはっきり言う彼女。

 

 当時はもっと頑固で、思想的にぐぁんQと真逆なので、本来なら関わらない方がいい人種でした。

 

 がちがち左寄り、日の丸国旗と認めない、君が代国歌と認めない、自衛隊大嫌い、死刑制度反対、しかも主義主張を人に押し付けるので、和やかなお弁当の時間に、昼飯グループの子と大喧嘩になったこともありました。

 

 む? 昼休みに死刑制度について熱く語る女子高生か……。今思うとどんなグループだったんだ、と我ながら呆れますが。喧嘩の発端になった「そして死刑は執行された」を読んでいたぐぁんQが、その時どんだけ気まずかったか。

 

 

 

 

 大人になるとだいぶ柔らかくなりました。個性は相変わらず強いんですけど、主義主張を押し付けることは無くなりました。

 

 齢を重ねると基本的に政治的な話や思想、宗教に関しては触れない方がいいと気づきますからね。

 

 そうすると、振り回されて疲れはするけれど、イベント好きの楽しい人でしたので、周囲にはいつも人が集まっていたように思えます。

 

 一緒に居ると笑い死にしそうになるところは、同性である私からも魅力なんですが、甘え上手なところとか、相手のいいところにすぐ気づいて褒めるところとか、男性からも素敵だと思えるのでしょう。個性は強いけれど、女子力も高いです。

 

 妥協は許さない→自分のやりたいことを突き通すタイプ。

 

 やりたいことが多すぎて、様々なものにチャレンジし、転職歴も多く、納得するまでは動くので、落ち着くのに時間がかかりました。

 

 一方で、極度の寂しがりやでもあるので、結婚もしたい。

 

 自分の家族をとても愛していて、そんな家庭を自分でも築きたい。結婚相手も妥協できないので「結婚する」というよりは「理想の結婚をする」というこだわりがある。

 

 欲張りだけど、努力でかなえちゃうんだな。

 

 結婚したのは、仲間内でもだいぶ遅い方だったと思います。いったん社会人になってから辞めて、学校で勉強しなおしていたので遅くなったのもあります。

 

 無事学校を卒業して国家資格を取り、間もなく「理想の仕事」とさらに数年後「理想の家庭」を手に入れました。

 

 やっと手に入れた念願の旦那様は6個下ですが、イケメンで優しくて、穏やか。

 実家は古くからの歯医者さんということもあり、わりと地元で顔が利き、それなりに裕福という、なかなか良い感じの物件です。というか、妥協を許さない関山さんの理想にかなった男性ってすげーって感じです。

 

 この旦那さま、結婚してから転職しましたが、公務員試験に一発合格して、公立の学校の先生におさまりました。

 

 どちらも「先生」と呼ばれる仕事についてるんだな(関山さんは病院で柔道整復師の仕事をしておりました)なんかお似合いだ、と思っていたのです。

 

  

 ある日、共通の友人が結婚したので、披露宴に向かう前に関山さんの家に寄りました。関山さん、第二子を出産したばかりだったので、赤ちゃんの顔を見たかったのです(生後2か月か3か月)

 

 日曜日なので旦那さんが0歳児と、4歳のお姉ちゃんの面倒をみてくれるそうです。

 

 ただ、披露宴は夜なので、ミルクもご飯も、お風呂も入れなきゃならないし、大変だろうなと思いました。

 

 まだ首の座ってない赤ちゃんです。うちのパパだと心配で、そこまで任せられない。おそらく披露宴を泣く泣く欠席したと思います。

 

 同区内に旦那さんの義父母が住んでいるので「あ、そうかお姑さん呼んで手伝ってもらえば、関山さん夜もゆっくりできるじゃん」とうっかり言ったら、

 

関山さん「え? なんで呼ばなきゃならないの? 私が普段できてるんだからできないわけないじゃん」

 

 と言われました。義母ヘルプなしか。パパがんばれ。

 

 ところがママがでかけようとすると、4歳の娘が大号泣。

 

 ママにしがみついて離れません。どうも幼稚園を国立に変えたばかりで、精神的に不安定になっていたようです。

 

 旦那さん、首の座らない赤ちゃん抱えて、困ってました。

 

関山さん「ねえ、パパ、なんとかごまかしてよ」
旦那  「〇〇ちゃん、今日はパパと遊んでようね」(超優しい声)

 

 と夫婦のやり取りがある横で「絶対これ今日大変だよな」と滝汗のぐぁんQです。

 

 

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あ、0歳児描き忘れた

 

 なんとかマンションの扉を閉め、駅までの道を歩いていて、あと少しというところまで来た時です。後ろから泣き声がどんどん近づいてきました。

 

 嫌な予感とともに振り返ると、パパさん、娘を抱っこして全力疾走で追いかけてきます。

 

 下の子を部屋に置いて、ママにもう一度会わせようと、こんな遠くまでハァハァ言いながら。

 

 この旦那さん、優しすぎるんだな

(;´∀`)

 

 泣いてる娘を説得できなかったのでしょう。

 

 旦那と娘が帰ってから(一度ハイタッチしてサヨナラしました)会場に向かう電車の中で、

 

ぐぁんQ「旦那さんめちゃくちゃ気が弱くない? 娘の言いなりなの?」

関山さん「優しすぎて学校でも嫌な仕事押し付けられてるみたい。いま、毎日朝5時出勤で、夜11時くらいに帰ってくる。断れない性格みたい」

 

 あの性格で、小学生に言うこと聞かせられるのか?

 

 あと、公立の先生って噂にたがわずブラックなんやなぁ。

 ((((;゚Д゚))))

 

 お疲れのところすみません、奥さん借ります、って感じです。

 

 その日は私も3歳のまーくんを置いてきたのでソワソワしてましたが、20時半くらいには切り上げる予定が、やっぱり関山さんの話が楽しくて、21時くらいまで残っちゃいました。

 

 関山さん、個性が強いだけあって、本当に話術が巧みで楽しい人なんです。
久々だったし、まーくんのことが無かったらまだ残って飲んでいたかった。
(´;ω;`)
 
 

彼女は同じ都内で近かったのもあって、遅くまで帰る気は無いようです。気の弱い旦那さん大丈夫か?

 

関山さん「なんで? 哺乳瓶だからぜんぜん平気だよ」

 

 旦那への信頼感すごいな。しかし4歳のお姉ちゃんの方はあの状態で別れたからぐぁんQは心配やぞ。(姿が見えなくなったら諦めるんだろうけど)

 

 

 

 ただね、この人、息子の嫁にとは絶対考えられない人なんだな。

 

 兄嫁の小遣いの話をした時、彼女から例の衝撃の一言が出たわけです。(やっと表題か……)

 

 関山さん「うち小遣い2000円だよ」

 

 Σ(・ω・ノ)ノ!

 

 まあ、いつもの冗談だと思って「桁がおかしい桁が」と大爆笑していたら、

 

 関山さん「いや、本当に。学校の先生って使うこと無いから」

 

 生唾を飲み込みます。

 

 ぐぁんQ「お昼ご飯のお金は別で渡してるんだよね? それともお弁当作ってる?」
 関山さん「学校の先生は給食が出るから要らないのよ」
 ぐぁんQ「あの、でも飲み会とかは? 外食とかするでしょ?」
 関山さん「え? 私と家で飲んだらいいじゃん」

 

 いやいや、ベタ惚れなのは分かったけど。付き合いとかあるよね!? と思うのですが、あれ? 小学校の先生って飲み会とかないのかな???

 

 そもそも、学校の先生になることは大反対だったらしいのです。

 

 関山さんの実のお姉さんも小学校の先生なのですが、大変な苦労をしていて、同じ苦しみを味わわせたくないのもあり、おとなしく実家の歯科医院を継いでほしかったそうです。

 

 関山さん「もし今から先生に転職したいなら、公務員試験の勉強を家族の前でいっさいしないで! って言った」

 

 家族が全員寝てからしか、勉強をしてはいけない、というルールを設けたそうです。仕事しながら夜中だけの勉強で合格するって大変だったろうな。あとパパ……そこまでして先生になりたかったのか……。  

 

 充分すごい人だと思うのですが、この関山さん、彼女自体「できる女性」なので、要領の悪い行動が許せない。基本的に旦那さんの一挙一動を見張っているというではないですか。

 

 たとえば、夕飯の手伝いをしているときも、一瞬でも何か行動が遅れると「今、なんで一瞬間があった!? ぼーっとしたよね?」と問い詰める感じ。

 

 育児中はテンポよく行動してほしいのは分かります。ある程度きつい言い方になっても、司令官のように指示するしかないという状況も、セイタの子育て中に感じたことでした。

 

 ただ、それをやりすぎると旦那がブチ切れると思うのです。行動が一瞬遅れたくらいで怒られたら、うちのパパは絶対怒るか拗ねるか物に当たります。

 

ぐぁんQ「旦那さん、それで怒らないの?」
関山さん「え? だったらあなたが育児やれっていうよ。『どーぞ、主夫になってください。私が働きに出ますから』って言う」

 

……強いな。

 

 もともと働きたかった人だし、旦那が望まない職業についてしまったのもあるからでしょうか。別の専業主婦の友人が隣で「関山だから言えることだよね、うちは言えないわ」と呟いておりました。

 

 いや、でもさ。これで旦那が主夫になっても、家事が自分のやるレベルで完璧じゃないとダメなわけでしょ? 結果ダメ出しの嵐になりそう。どっちにしろ旦那は叱られる運命にある気がする……。

 

 しかし謎は解けた。関山さんがゆっくり飲んでられるのは、旦那様を、安心して子供を預けられる男に調教したからなんだ!

 

 この関山さんは、もともと男性の選別は厳しかったです。

 

 でも、寂しがりやなので、妥協して付き合っていたり、キープ要員がいて、さらに二股をかけることもありました。

 

 そしてこれを理想の男性に育てるのです。

 

 関山さんの歴代の彼氏はキープ君(失礼)を含め、皆こっちがびっくりするくらい尽くしてくれる彼でした。

 

 これはもとからそういう男だったわけではなく、彼女がそう育てたから。

 夜中に関山さん「急にハーゲンダッツ食べたくなった、買ってきて♡」って言ったら、お泊りに来ていた私の分まで買いに行ってくれた関山さんの元彼を見て、あんぐりしたものです。

 ぐぁんQの元彼なんて部屋をわざと思い切り散らかしてから部屋に私を呼んで「彼女が片付けてくれるのが夢だったんだぁ」って言ってたけどな? 何? ハウスキーパーなのσ(゚∀゚ )オレ??。あとハンバーグ納得いく味と焼き加減になるまで、何度もダメ出しされて作り直しさせられたけどな!?

ぐぁんQ「だいたいな、彼氏が料理作ってくれるとか都市伝説じゃね? 絶対やんなくね?」
関山さん「それはさ、いきなり『作って♡』って言うからいけないんだよ。『一緒に作ろう♡』って言って、まずはキッチンに立たせて、徐々に鍛えていかないと」

 そうか、夜中にハーゲンダッツを買いにいく彼氏にするのも、コツがあるんだ!

 

 関山さんの周りで、我々ダメンズがメモを取りますが、けっきょく彼女以外うまくはいかないものです。

 

 最後には魔性の女呼ばわりされてましたっけ。こういう女性、たまにいますよね。顔は普通なのにやたらモテる女の人。

 

ぐぁんQ「あ、なんかハーゲンダッツ食べたくな――」

元カレ 「おれもおれも! 買ってきてくれる?」

 

 なんで? なんでうまく行かないの!?

 

 ちなみにうちの旦那さんには「ハンバーグ一緒に作ろ?」って言ってもけっきょくキッチンに立ってるだけだと思うので「ハンバーグ作って」とド直球で言ってみました。

 

結婚前の旦那「もちろんさ、ぐぁんQたん」(まだこの頃は可愛かった)

結婚前のぐぁんQ「えーほんとうにできるの?」(まだちょびっと傲慢だった)

結婚前の旦那「できるさ。作ったこと無いけど」

 

 わー*゚。+(n´v`n)+。゚* 

 

 すると――

 

 びったんっびったんっびったんっ

 

 と思い切り豪快に空気抜きし、壁や床にひき肉が飛び散り、ああ、遺体の解体現場はこんな感じなんだろうな、と嫌な想像を余儀なくされ、掃除も大変だったので二度と頼むことはありませんでした。


 共通の友人ヘロちゃんの当時の元彼なんて、彼女を殴るような男だったしね。(彼女はダメンズと言うより、どうやらそういう趣味でした)そりゃ、あんぐりしますよ。

 とにかく関山さん、彼氏を育てるのがうまい。

 そんな彼女も、過去に一度調教――いや、わがままが過ぎて、大本命に振られたことがありました。

 

 それからしばらくは、ちゃんとした彼氏を作らなかったので、本当にその彼は本命だったのでしょう。(ブラピに似てるんだーと紹介されましたが、オバQに似ていました)

 いや彼氏はいたけれど、そのあとは寂しさを埋めるための妥協キープくんばっかり。

 おそろしいのは、お見合い相手すらキープしておりました。結婚は視野に入れていたのでしょうが、条件はいいけれど、育てるのも疲れるほど要領が悪い人だったようです。

 意外に、多いんですよね。女性の二股。男性の遊びの二股とは違うのかも。

 片方は、収入を考えると結婚に向いている。けれど地味で魅力が無い。

 片方は、かっこよくて面白い。けれど、定職についてない。

 将来家庭を持った時を憂えるがゆえの二股、と言いましょうか。このタイプの二股は周囲に割といました。

 

 稀に「本命が居てこその二股だよ。つまみ食いの意味が無いじゃん」と武勇伝のように語る男のような女友達もおりましたが……けっきょく本命の相手に浮気されてしまい――因果応報なのかもしれません。

 まあ、関山さんは、二股をかけてもけっきょくどちらもキープはキープであり、結婚に踏み込めないと気づいた人です。2年ほど繋ぎとめていたお見合い相手も最終的に切ったようです。

 

 あれ……

 

やっぱりひでーなこの女。どうやったら2年もお見合い相手と結婚しないですむんだ。

 

ラクルだな_| ̄|○

 

 

「関山が求めるような、『できる男』はプライドが高いし、そもそもモテモテで相手にしてもらえないよ」という話を仲間内でしていたら、関山さんは「あーあー、自分ができるって気づいていない、できる男いないかな」と呟いていました。結果、別の友人から「じゃあ中学生狙えよ、超青田刈り」と勧められてました。それ犯罪。

 

 そんな風にネタにされるくらい、関山さんの理想の相手は高度でした。

 

 合コンで知り合った「見た目良し、職良し、性格穏やか」ハイスペック男。狙っていたはずなのに、鍋パーティの買い出し中、彼がニラと小葱を間違っただけで興味を失い、次に会ったときは陰で「ニラ男」と呼ぶようになっていました。

 

 ……私もよくニラと小ネギを間違えるのですが、陰でニラQと呼ばれているのでしょうか。

 

 結果的に関山さんを射止めた旦那様は、すごい。彼女を本気にさせたのはすごいと思います――が、よく耐えているなと思いました。だって理想であっても、まだ育てるからね、より完璧に。

 

ぐぁんQ「学校でも嫌なこと押し付けられて、家でガミガミされたら旦那ストレス半端なくね? ぜんぜん文句言わないの?」

 

 それとも既に彼は、悟りの境地にいるのでしょうか。

 

関山さん「あ……一回だけ、家出されたことがある」

 

 あるんじゃねーか(-_-;)

 

 しかも第二子臨月の時……って、結構最近じゃねーか(汗)

 

 旦那にレンジで夕飯をチンさせた時、チンしすぎてラップが焼き魚にぺたーとくっついて、それに切れた関山さん「チンすらまともにできないのっ!」と怒鳴ったことが原因とか。

 

 レンチンに始まり、そこから日頃の要領の悪いところがいっきに噴き出し、あれもだめ、これもダメと、次々に過去のことを掘り出して説教したら、突然、無言で家から出て行ってしまったようです。

 

 けっきょく朝になるまで戻ってこなかったそうですが、後から聞いたら実家に避難していたとのこと。

 

関山さん「雨降ってるのに心配したんだから。姑もなんで連絡してくれないのかしら。私、妊婦だってぇのにお腹に悪いじゃん」

 

 み、見かねて休ませてやったんじゃないっすかね?(震)

 

 ……おれ、よくレンチン失敗するぉ。

 

  ぐぁんQが男だったら、まず選ばれないだろう……。うちの旦那も絶対選ばれない。

 

 もちろん旦那様とはその後きちんと仲直りしたのですが、出て行った理由を聞くと「全否定されて自分が不要な人間だと思ってしまった」と説明されたそうです。

 

 こうやって書くと、すごく嫌な女のように思えますが「理想の家庭」のためなのでしょう。彼女のお父さんがスパダリなので、それを超える旦那さまにしたいのでしょう。

 

 こうなると、ぐぁんQの父親がモラハラで良かったのかもしれません。

 

 うちの兄貴からすると、父親の扱いからほど遠い、嫁からの扱いが辛そうですが。(「ぐぁん助、邪魔!」と義母の前だと言うのに足で蹴られております)

 

  関山さんは、彼女自身、何もかもきちんとしています。第一子の時の子育ての完璧さは、震え上がるくらい。

 

 第一子は寝る時間は午後5時から朝までに調整(本当に寝てくれたらしい)、テレビは絶対見せない(そもそもテレビ置いてない)、甘いものやジャンクなもの、レトルト、添加物NO絶対(無農薬を買っています)、子供の衣類がメイドインチャイナ? 何それおいしい―以下略。

 

 第二子はさすがに上の子の都合上、母乳育児等、もろもろさっそくくずれているようですが。(二人目以降、どんどん雑になるのは定石)

 

 子供のことを真剣に考えて、教育面から住居を決め、将来を見据えて人生設計をしている。

 

 自分が楽しようとゲームを与えちゃった私からしたら、尊敬できる人なんです。

 

 いろいろ極端だとは思ったけどな!

 

 

 しかし、妥協しないで遅くまで結婚しなかったのだから、この旦那さんは大本命だったわけです。スパダリの素質があるわけです。大事にはされているはず。かつ、さらに理想の旦那に育てられていくことでしょう。

 

 たまに衝突することがあっても(無い気がする)二人で解決しながら理想の家庭を築いていくんでしょうね。

 

 安心して任せられる旦那さんに育てたからこそ、のんびり外に飲みにいける。これは彼女の努力の賜物でもあります。

 

ヘロちゃん「旦那がそれでもいいならいいけど、でも気を付けないと、旦那が過労で死ぬかもしれないよ」

関山さん 「М子の家に比べたら私はぜんぜん優しいよ!? あそこ、失敗すると反省文書かされるんだよ?」

ヘロちゃん「М子んちね、あー、あそこも完璧尻に敷かれてるよね」

 

 ぁあああああコワイ、息子の嫁が今から怖いぃいいぃいい

。゜゜(´□`。)°゜。

 

 

 愚痴になってしまいますが、うちは関山さんと小遣いの話をしたこの日の夜10時過ぎに家に戻ったら――

 

 

 

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布団びちょびちょ

 

 玄関のドアを開けた途端、まーくんの大泣きが聞こえました。寝室で一人で泣いてました。

 

 リビングのパパに、

 

ぐぁんQ「パパ、まーくん起きて泣いてるんだけど」

パ パ 「え? ぜんぜん聞こえなかった」

 

 

 まあね、いつもガーゼ咥えてるし、もともと声ちっさいしね。

 

 でも必ず一回起きるって言ってあるじゃねーか。

 

 まめに様子見にいけや(# ゚Д゚)

 

 喉ガラガラやぞ、いつから泣いてるんだよ。

 

 ……と、本人には言ってません。

 

 衝突が嫌いなので。

 

「だったら子供が起きる前にさっさと帰ってこいや」と言われたらその通りだしな。

 

 ふぅ。

 

 関山さんだったら、うちの旦那も育つのだろうか。でも話を聞く限りだと、関山さんとうちの旦那だと、ぜったい喧嘩になっている気もする。うちの旦那はめちゃくちゃプライドが高い。まず謝らないし(ベドウィンか)

 

 うちは、年に一度くらい大爆発して大喧嘩する時があります。溜まりにた溜まってから、離婚覚悟で大爆発する。

 

……小出しに言いあう方が健全ですな。

 

 一度子供に聞かれました。

 

セイタ「パパとママって夫婦喧嘩あんまりしないよね」

パ パ「独身の頃はしてたよね、新婚の頃とか、ねえ? ママ」

マ マ「あーうん、あのころは期待してたからね」

パ パ「ちょっとまて、なんだその諦めたみたいな言い方は!?」

 

 微妙な空気になってることは、多々あるんだぜ?

 

 お互い気持ちよく、なるべくストレス無く生活していくってのは難しいもんです。

 

 けっきょく何が言いたいのかって記事だったな。落としどころがないし、ただの愚痴で終わったお。

 

 え? 調教の話だったっけ?