友人関係の変化と、新たなトラブル パート2
前回の記事の続きです。
さて、ぐぁんQ家に来る2枠のメンバーを巡ってのRYOくんの采配は、とても不公平なものでした。
前から「セイタの家に行ってみたい」と言っていた(らしい)ヒロ太くんという、これまたリーダー格の男の子が居ます。当時、クラスの女子からもモテていた背の高いイケメン君です。
しかし、RYOくんにとっては同じワガママ属性ということなのか、そもそも選抜の対象にすら入れてもらえなかったようです。
どこの子だか分からないメンツが入れ替わり立ち替わり来ているのに、その中に一度もヒロ太くんは入っていませんでした。
ちなみに私がよく知らない子が来た時は、RYOくんが紹介してくれます。
RYO「こんちわー、こいつ1組のK介って言ってー、ポルトガル人とのハーフで(←真っ赤な嘘)……」
K介「ちーっす」
……って感じで連れてくるわけです。(後で幼稚園は一緒だったとか知るわけですが、みんな成長しちゃってぜんぜん分からん)
でもヒロ太くんは、RYOストップがかかって連れてきてもらえません。
このふたり、低学年の時は親友くらい仲がよかったイメージなんですがね。サッカーやってる同士で。(ちなみに元祖ジャイアンもサッカー少年です)
※石清水くんと、湯茶くんは野球クラブで、念のために言っておくと、石清水くんはキャッチャーではないそうです。いや、ドカベンのイメージだったので……笑顔で「絶対キャッチャーだよね?」って言ったら「違います」と即答された……。
ある日、しびれを切らしたヒロ太くんが、セイタの学校帰りに一緒についてきちゃいました。ついてきちゃいました、っていうか、別に来てもいいんですよ。私にとっては大暴れしなくてセイタをいじめなきゃどの子も一緒なんです。
でも、その日はRYOくんと湯茶くんは遅れてきて、さらに、
RYO「おいセイタ、お前が母ちゃんから『残酷だからダメ』って観せてもらえない、進撃の巨人のアニメのDVD持ってきてやったぞ」
と、別の部屋に持ち込んで3人で観ていて、リビングではアンリくん、ヒロ太くん、まーくんという、ほとんど面識がない(一人は幼児だし)奇妙な3人でゲームをするという変な構図になっていました。
この時になんか変だなーって気づきました。じっさい、そのあとヒロ太くんが来た時には湯茶くんだけが来て、RYOくんはいなかったり、どうもニアミスが多い。あれ、なんか、接触を避けているのかな? って感じました。
RYOくんとヒロ太くんは持久走大会で1、2を争う運動神経万能系。ついに4年生でRYOくんがヒロ太くんを抜き、不動のものとなりました。
ヒロ太くんがだんだん2位すら取れなくなってきてから、どうも立場的にRYOくんの方が上になってきているようです。
ある日(強引についてきた以外で)ほとんどセイタの家に呼んでもらえないことを不満に思ったヒロ太くんは、それを先生に言いつけました。
で、なぜかセイタが呼ばれて色々話を聞かれたみたいです。
セイタが言うには、
「ママのせいだぞ、ママがコントローラーの数しか呼んじゃダメって言うから~」
と言うもので、こちらも苦情の電話が先生や親御さんからかかってくるんじゃないかってドキドキですよ。
家に入れるなって言われたらもちろん喜んでそうしますぜ、先生。
o(^▽^)o 先生の命令だからって追い返しますぜ?
ところで、セイタが先生から「で、お前は誰と遊びたいの?」みたいなことを聞かれた時、セイタは「俺は誰でもいいんすけど」と、答えたらしいんです
(´ε`;)
これはRYOくんのママが教えてくれました。なんか、しらっとしていました。ごめんなさい。でもほんと、いじめてこなければ誰でもいいんだと思います。
なんでRYOくんのママに分かったかと言うと、RYOくんちには先生から電話がかかってきたからだそうです。
当時の担任の、こわーい狩〇先生から((((;゚Д゚))))
どうも最近、学校でこの2人はうまくいってないようです。
RYOくんは常に周りに人がいるタイプなので、もしかしてヒロ太くん、孤立している状態なのでしょうか? 前はモテモテだったんですが、女の子からの人気も無くなってきているらしく……。
そしてRYOくんちには怒りモードのヒロ太くんのママからも電話がかかってきたらしい
((((;゚Д゚))))
ヒロ太ママ「おたくのクソガキのせいで、うちのヒロチャマ、お腹が痛くなってサッカーの試合にも出られなくなったざますのよ?」
すみません、話し方は想像です。ヒロ太くんのママはザマス系ではなく、ギャルなんですが、幼稚園の頃から息子loveが激しくて、当時ヒロ太くんと双璧を張っていた鬼総長マリカちゃんに噛み付かれた時、相手の親から謝罪がないとブチ切れていた(らしい)ヤンキー混じりのギャルです。
敵に回すのは怖い。
RYOくんのママはギャルママに平謝りして、
「RYO、あんた揉めるんだったら、もうセイタくんの家に行くんじゃないよっ!」
とRYOくんを叱ったそうですが――ええ、懸命な判断だったと思います。
そもそもその前に先生から、
「なんでセイタの家に行っていい子を、RYOが決めるんだよ。おまえがセイタの家に行かなきゃいいだろうがっ」
ってこっぴどく怒られたようで、怒られたくらいじゃどうってことはないけど反抗的なRYOくんは、
「ああわかったよ、俺が行かなきゃいいんだろっ」
ってなったようで(全て又聞きですが)、しばらく湯茶くんとアンリくんだけ来て静かで平和でした。
湯茶くんはRYOくんが連れてきているわけではなく、単純にセイタの友人として来ているようです。
RYOくんという子は楽しい子なので、居ないと刺激は無いようですが、居なきゃ居ないで落ち着いて心穏やかに過ごせる。
うむ。RYOくんには悪いけど、なんか平和やん?(*≧∀≦*)
アンリくんは何しでかすか分からないけれど、それを気にしてお母さまがいつも一緒に来てくれるし(ついでにおしゃべりできて一石二鳥)湯茶くんは居るんだか居ないんだか分からないくらい静か……。
というか、RYOくん以外の残り全員、うちに居ても根が生えたようにテレビのゲーム大明神様の前から動かない。
あと素直。叱ればRYO以外はちゃんと言うこと聞く。
もうね、まーくんを連れて外に行けるくらい安心でした。でもまーくんも優しいお兄ちゃんばっかりで、大人げないRYOくんがいないと居心地いいみたいです。
RYOくんが来ると、一度泣かされた経験があるせいか、もじもじと警戒しています。
まあこれは、相手が魔人RYOであることを知らずに生意気な口をきいたまーくんのせいだとセイタは言っていますが。
続いとく?(*≧∀≦*)