父の日って忘れると、父拗ねるよね。
今週のお題「おとうさん」
新しいパソコンで初のお題ブログ。
うう、打ちなれない。間に合うかな。
ぐぁんQの父は、いわゆる昭和の時代の頑固おやじです。
転勤が多く、姉の受験の時に単身赴任するようになったので、ずっと家に居たわけでは無かったのがせめてもの救いでした。
単身赴任でがんばってくれていた父にこんなことを言ってはいけないのでしょうが、ずっと家に居るのはちょっと、って感じの人でした。
テレビのチャンネル権は父にあり、子供たちがお笑い番組を観ていようが、かまわず時代劇に変えます。あぁぁあ、と言うと「誰のおかげで飯が食えてる?」的な目で見られるのでそれ以上モノ申せず(チキン)まあ、その通りなんですけど。
お風呂も一番風呂。父親が入るまで待っていなければいけません。もちろんお風呂に一緒に入れてもらうこともあったけど、授業の内容を一時間目から聞かれ、覚えてないと「おまえは学校に何しに行ってるんだぁぁぁあ」と叱られるので気が休まらない。
風呂、飯、寝る。の人です。
「おい、箸が無いぞ」
「水!」
こんな感じの人ね。団塊世代には多いと思いますが。
逆らうと家から追い出されかねないので、姉以外はみんな従順です。(姉は父親似なので、よく対立していました)
笑点の邪魔は、たとえまだバブバブしている孫ですら許しません。
てってけてけてけ、てって、パフー。
が始まってから、何かしらでセイタが大泣きすると、母は慌てて「じーじに怒鳴られるから赤ちゃんどこかに連れて行きなさい」と母子を追い出します。
食費や学費を出して、子供3人を独り立ちさせてくれたので、別にひどい父親というわけではないのでしょうが、わがままというか、自分勝手というか、大人げないというか、めんどくさいというか、話が通じないというか……。
機嫌が悪くなるツボがよく分からないところは、東村アキコさんの漫画に出てくるお父さんとちょっと似てるような……。
↓あぁぁ、なんか、すごい分かる、って共感してしまった。うちの父も、なんでも鑑定団スキーやわ。
このお父さんをもっと頑固に寡黙にして、要領悪くした感じです。
それと、なつくものには優しいけど、背くものには容赦しない。
家の庭をトイレにして逃げていく猫にはでっかい石を投げる(猫撃退用の岩石が庭にゴロゴロしてます。戦争でも始めるのかってくらい集めてくる)。猫、逃げてー、猫逃げて~、って思っていると……。
寄って来る野良猫には餌をやるという。デレデレしている。それどころか家にあげてしまったり……。うーん。謎だ。猫が嫌いなわけじゃないのね。ちなみに母が猫アレルギーでくしゃみが止まらなくなるのですが、それに対する配慮はスルーでした。
蜂が家の中に入り込んでいた時は、見当違いのところに殺虫剤を巻いて、けっきょく捕まえられなかったくせに(母が仕留めた)その死骸は憎々しげに、バラバラに解体していました。
その背後にもう一匹でっかいのがいるのに気づいてないし。解体してるどころじゃねーだろ。うしろうしろ。
退かぬ、媚びぬ、省みぬ。蟻の反逆すら許さぬ。でもやることなすこと不器用で、しかも色々ついてない人です。
親戚から船を譲ってもらえることになって、定年後の楽しみにしようとしたのか、船舶の免許を取得しました。その直後船を盗まれてしまうという悲劇(哀)
あと彼、保険会社勤務だったくせに、家では裸族。(パンツは履いてます)
本人の前では言えませんが、アドレス帳には「裸人」で登録しています。
一度、ぐぁんQを自宅まで送ってくれた友人が家の中を覗いた時に、震え上がっていました。
「ぐぁんQのパパ、裸なのに靴下履いて、黒い手袋してる、こえぇええ」
皮膚科の薬があちこちにつかないように装着しているようですが、服も着たほうがいいんじゃないか?
定年してから毎日、ごみ集積所の掃除、布団干しと、変に几帳面なところもあります。
洗車もまめで、基本的に大事に車庫にしまっているので、雨の日に母がスーパーの買い出しに連れて行って欲しいと頼んでも「なんで? 車が濡れるじゃないか。傘さしていきなさい」と断るようなやつです。
父は毎日晩酌するでの、母はおつまみにするお刺身を毎日魚屋まで買いに行かなければなりません。お刺身は鮮度が命ですからね。
頭にきた母が「だったら自分のつまみ買ってきなさい、お金は出すから」と言うと、八千円くらいでアワビを買ってきたみたいで、食費がやばい、とその後は断念したようです。
なんていうか、まあ、今こういう人がいるとモラハラ夫と呼ばれるのでしょう。
帰省して、夜泣きで寝不足でちょっとゴロゴロしてると早朝から「天気がいいから布団干しなさい」と口うるさい。今寝たばっかりなんすけど?(泣)
「え、昨日干したじゃん」と言うと、「布団が湿気で重くなるぞ」と言ってくる。
一日でなるかよ、それより寝かせろや。セイタが起きるだるぉが。
しかもせんべいを焼くみたいに何回もひっくり返してバンバン叩く。布団叩きだと手ぬるいとかで、どこからかでっかい木の棒を拾ってきて、中の綿がちぎれるくらい叩いています。
近所では布団おじさんと言われているとかいないとか……。(ぐぁんQさんち毎日布団叩いてるよねーと近所の人や友人にも言われる)
東日本大震災の直後も(うちの実家は原発から近いので)水素爆発だメルトダウンだとヘリコプターが飛び回り、みんなが避難先を探して右往左往していたというのに――普通にベランダに布団を干してました。
今でも「洗濯物はなるべく室内に干してるよ」って友人がいるくらいなのに。
放射能より湿気が怖い人初めて見ました。
うちはゴミ集積場が近いのですが、出し方があまりにひどくて臭いがひどかったんです。で、極端な父が集積所の祟り神となり、ちょっとでも違う出し方をする人にゴミを突き返すようになりました。いますよね、こういう人。
そして注意するうちに(ゴミおじさんって言われてそう)なんか、本当は当番制のはずのごみ置き場掃除が、うちだけのものになってしまっているようです。毎朝収集車が来るまで集積所で待機しています。
一度缶を放り投げていったおじさんとつかみ合いの喧嘩になり、パトカーが来る騒ぎになりました。通報者は母です。極端なおじさんが祟り神化しないよう、ゴミは正しく出しましょうね。家族には止められない場合もありますので。
(´;ω;`)
酒癖も悪いんです。
現役のころは酔っぱらって溝にはまったり、知らない人と意気投合して家に連れて帰ってきたりと、いろいろやらかしてます。
しかも朝になって素面になり(昨晩「俺の親友だ」とか言っていた人なのに)隣で寝てるおっさんに向かって「あ、あんた誰だ!」と追い返した人です。ひでぇ。あんたが連れてきたんだるぉ。
血だらけで帰ってきたこともありますが、本人もなんで血だらけなのか覚えてない。翌日は警察から電話がかかってくるんじゃないかとびくびくしてました。どこで何してたよの?
タクシーの運転手に担がれてくるのは日常茶飯事だったようです。
お酒を飲む人はお金がかかると母は嘆いていましたが、つまみ類にはうるさいくせに、舌が馬鹿らしく、あまり深く考えずに食べちゃうところもあるようです。
ある日、母が出先から帰ってくると、父に「冷蔵庫に入ってた鰺のたたきうまかったぞ」と言われたそうです。しかし母は鰺のたたきなど作った覚えがない。冷蔵庫を覗くと、餃子のたねの残りが無くなっていたそうです。
怖くて言い出せなかったそうですが、その後様子をうかがっていてもお腹は壊してなかったとか……。
母がブロッコリーのゆでる前のやつを間違って食卓に出した時も、ガリゴリ音をさせながら食し「うまいなぁ、この漬物」と気づいてなかったり……。
歯が丈夫なのはいいことですかね? ピスタチオを殻ごと食べていた時はさすがに言ったほうがいいのかな、とも思いましたが。なんかこう、言い出しにくいというか。
子供のころ、ハワイかどっかの土産をいただいた時のこと。
ビー玉状の透明な物体がたくさん詰まったきれいな箱だったんですけどね。
なんかほのかにいい匂いもするし、微妙に柔らかい。
我が家には箱の裏にある英語の説明書きが読めるような知的な人間がおらず、なんだろうこれ、芳香剤かな? でも匂い薄くね? なんて母と姉と私で話し合っていたら、父親が横から顔を出して――。
「飴玉じゃないか」
と言って何個も口に放り込みました。家族が止める間もありませんでした。
飴玉じゃないことは確かだろう?(# ゚Д゚)
虫歯一つない強靭な歯でもしゃもしゃと噛み砕くと、中から何やら苦い液体が出てきたようです。さすがに「うわっ」と言って、ぺっぺと吐き出してましたが、豪快に口に入れたので被害は大きかった。
けっきょく後で、それがお湯に入れると溶ける入浴剤の一種だったと知ったのですが、父はそれから3日ほど、おっさんにはそぐわない強烈な花の香りを口から放ってました。
本当に理解しがたいところがよくあるのですが、自分の食い物以外どケチなくせにボーナスで200万円する鎧兜を買おうとしたこともあります。一家総出で止めましたが。
「そんなもの買ってどうするの? どこに飾るの?」と聞いたところ「たまにお父さんが着ちゃったりして」と呟いていたので、家族全員震え上がって、なんとか説得し、代わりに大型テレビを買わせました。
ほんと馬鹿じゃないの。
あとジャパネットのコールセンターのお姉さんに「あー、オレオレ、この前パソコンとデジカメ買った俺だけどさ」って常連みたいに声かけるな。同じ人じゃないし、たとえそうでも絶対覚えてないから。
けっきょくパソコンもデジカメも独学でがんばろうとしたけど断念してました。天気予報観るくらいしかしないので、ニュースでいいやって思ったようで……。あとデジカメも何も、写真なんて撮らないじゃんあなた。
でも犬は大好き。世話は嫌いだけど犬をかまいたいみたいで、あちこちの散歩中の犬に餌をやって手懐けていました。すみません、飼い主さんたち。ご迷惑おかけしました。スルメイカとか食べさせられて心配ですよね。せめて煮干しにさせます。
昔はうちでも犬を飼っていたのですが、なぜか散歩するとき
「はいやぁぁあ! はいやぁぁあ~っっ!!」
と絶叫しながらリードで犬の背中を打って走らせるので、犬ぞりか何かと勘違いしていたのじゃないかと思います。当時下駄で走ってたから、何事かとみなさん振り返ったことでしょうよ(父は姉の運動会も下駄で行ったそうです)
残念ながらうちの犬は二匹とも雑種の中型犬で、しかも賢くはありません。一匹はセイタにそっくりなジョンという犬です。橇を引く犬とは程遠い。
はいやあぁぁ、が嫌だったのか、首輪抜けして脱走したジョンを父は許さず、戻ってきてお腹を見せる彼に対して「おまえは恩を忘れた裏切り者だ。もううちには入れん!」と叱りつけてました。そして庭に入ろうとするジョンを何度も追い払っていました。(近所から苦情来るけど?)
ジョンは一晩中門の外でくぅううんくぅううんと鳴いてたっけ……。
なるほど、逆らうと家から追い出されてしまうのだな、と子供ながらに思い知らされつつ、まーくんに似ている要領のいいジャッキーという犬とともに土下座して父に謝り、ジョンを許してもらいました。
それでもたびたび脱走する馬鹿犬ジョン。セイタそっくり。
この何度同じ目にあっても覚えない、ジョンとセイタの共通点についてもいつか書きたいと思うのですが、たぶん生まれ変わってママのお腹に来たんだじゃないかと思ってます。
おっと、父の日のブログのはずなのに脱線しそうだよ。
父はそんな孫たちには、金に物言わせてお小遣いくれたり、ゲームを買ったりしてあげているので、なんとか今は好かれているようです。
かくれんぼ(赤鬼ごっことセイタは言っていた)をして遊んであげたりもしたようですが、本気で怖かったみたいで、孫たちのほうがギブアップしてました。
↓ 陰に隠れて飛び出してきたじいじ。
セイタ&まーくん「ぎゃぁああああ赤鬼来たぁぁああ」
セイタ「うゎぁあああやべぇえええええ」
で、布団にもぐってブルブル震えているので、かくれんぼにも追いかけっこにもならず、赤鬼――いや、父は「へっ、なんだ弱虫め」とあきらめて去っていきました。
まあ、鬼ごっこに関しては、うちのパパよりは遊ぶの上手なのかな?
特にジョンそっくりなセイタはお気に入りのようで、何かとまーくんと比べてしまう私から、一生懸命庇ってあげています。「セイタは優しいからいいんだ」とか「セイタだっていい子だ」とかね。
里帰り出産だったから思い入れが強いのかもしれません。
スイカ割りを庭でやって、孫たちが割れなかったスイカを「じゃんじゃじゃーん、じーじに任せなさいっ」とかっこよく言っておきながら、
でもスイカは割れなかった……。
じーじ「あれ? くそっ、こいつめっ、こいつめっ」
なんか、べこべこのぐちょぐちょになってきた。いい感じにパカッと割りたかったらしいが……。
何十回か棒を振り下ろしてましたが、やっとあきらめました。
こちらとしては、じーじがついに何かを撲殺した気分。
どこに埋めるか相談している集団に見える。
高い高いもしてくれますが、そろそろやめないと腰をやってしまう予感。
でも、笑点の邪魔は今でも許しません。
もう高齢です。猟友会に入っていて、クレー射撃などもするのですが、車の免許とともに、免許いつ返上するんだろうと、心配です。やつが家に猟銃とともに居るって、落ち着かないというか、基地外に刃物みたいな気分なんですけど。
車の事故もね、一度起こしていますから。
あの時、誰もじーじの心配をしてなくて「ねえ、単独? 単独だよね?」とそればかり私も兄姉たちも気にしていたっけ。
現在のぐぁんQの家の近くにもイノシシが出たので、この辺りにも猟友会、あるんじゃないかなぁ。震災で実家は半壊なわけだし、故郷が無くなるのは辛いけど、うちの近くに住めばいいのになとも思いますが、どうなんでしょう。
長年住んでいた土地を離れるのは嫌なのでしょうか。今年帰省したら聞いてみようと思います。
この元旦生まれのぐぁんQの父の話は、尽きることなくあるのですが、また思い出したら書きますね。ていうか、元旦生まれかよ。国民全員が祝ってくれてると思ってるよな、絶対。
ちなみに、父の日。
まーくんはパパにこんな素敵なものを作ってきてくれました。
開くと
↓
車のサンガードにつけるみたいなんですが、
この絵、何に見えます?
ちなみに母の日の時はこれもらった↓
まあ、母の日はニラとウーロン茶だったわけです。母親が好きなものを描いてと先生に言われたらしく。
つまりこの黄土色のは、父親の好きなもの。
↓はいこれなーんだ。
ヒント、世の中の パパがだいたい好きなものです。
久しぶりだったので長くなりました。では( ´Д`)ノ