心身ともに強くする
色々忘れそうなのでやっぱりすぐに書いておこう(;´д`)
いや、テーマの兄弟の絡みを書かなきゃと焦りつつ、またセイタの回顧録で申し訳ない。ちょっとこのセイタに習い事をさせることになったきっかけを書いておきます。
セイタが幼稚園の年少さんの時、唯一お友達と言える女の子が居たんですが、年中に上がる時に引っ越してしまいました(--;)
ああ、ついてない、と思っていたら、入れ違いで年中から入ってきた子に、お友達がたった一人だけ、できたんです。
それがアンリ君という小柄な男の子です。なんとこの子、個人面談で先生から言われた「砂かけ園児」でした。
そもそも砂浴びされていることなんてママにも言わなかったセイタ。相手は早生れで小柄だから怖くないのか、自分をいじめてくる子のリストには入っていないようです。
セイタは熱心に私に頼んできます。
セイタ「ママ、アンリ君お家に呼んでよー」
マ マ「えええ? あんたに砂かけてた子でしょ?」
セイタ「別にあれはいいんだよー、小学校違って会えないなんてひどいよー」
そうなんです。唯一好きなお友達と、また離れてしまいました。家が近所なのに別の小学校。
完全に背後霊が悪さしてるコレ。
当時はまだジャイアンピンポンに恐れをなしていたので、ママも思い切り警戒します。
マ マ「小学校の子たちどうすんのよ」
セイタ「いいんだよ、あの子たちは小学校でも遊べるんだから。幼稚園の子は卒園したらもう会えないなんてひどいじゃんかー。好きなんだよー」
たしかに中学(公立に行くとして)まで会わないとさすがに忘れそう。うちの近所の公園まで来てれば偶然会えたりもするだろうけど。そもそもセイタ、外で遊ばないからな~。
けっきょく、親しくもないのに相手のママにお願いして、おうちに遊びに来てもらうようになったのです。(その間もジャイアンピンポンは続いてました)
このぐぁんQにとっては当時、セイタの周囲の園児は全て敵、その親も全て敵だと思ってましたので、セイタの執着が理解できませんでした。
「あのさ、なんでアンリ君のことそんなに好きなの?」
先生からの砂報告意外に情報が無かったので、きっと私の知らない、友情を育むような素敵なエピソードがーー
「あのね、僕と一緒にいじめられてたの」
まさかの傷の舐め合い!!
詳しく聞いてみると、セイタ、幼稚園では常に狩りの日々だったらしく(まあそうだろうな)、いつも『悪の手先めー、やっつけてやるー』『俺のキックは痛いぞー』と追い掛け回されていたようです。
それは想像できたのですが、その時一緒になって狩りの対象になっていたのが、アンリ君。
マ マ「アンリ君もいじめられてたってこと?」
セイタ「そう。ただね、僕は泣きながら逃げてたけど、アンリ君は楽しそうだった!」
それって彼はいじめられてると思ってないよね!? ヒーローごっことか鬼ごっこ感覚ってことだよね?
やっぱりさ、周囲の子は遊んでいるだけのつもりだったんじゃねーの?
相手が悲鳴をあげて逃げる⇒悪役をやってくれる⇒ぼくは無敵!⇒セイタ相手に戦いごっこしたら常にゴーカイレッド(当時)になれる! って感じで、むしろ人気だったのかもしれない。
ただの鬼ごっこでも、タッチする時力が強すぎて「叩かれた~」って泣く子もいるし、幼児だと難しい。
ずっと鬼をやらされたり(ただ足が遅くて捕まえられないだけ)、追いかけられるのがセイタ一人だったり(戦いごっこの悪役)、て感じなんでしょうが、本人が嫌なら「僕はやらない!」「鬼はもうイヤだ!」とはっきり意思を示していたら、もちっと幼稚園が楽しめたかもしれないのに。
園児なんてどの子も自分が精一杯なんです。
「セイタくんにもヒーローやらせてやろうよ」とか「セイタ君ばっかり鬼は可哀想だよ、交代してあげようよ」なんて気を遣ってくれるはずが無い。
この楽しそうに逃げていたアンリ君の話を聞いて、セイタをもっと強くしなきゃと思いました。
よし、習い事をさせよう!
一番の決め手は、小学一年生の夏休みでした。
例のチャリンコカツアゲ園児に、また棒を持っておっ掛け回されましてね。
今思うと、セイタのことオモチャのように思ってたのかな、って感じます。キラッキラした笑顔で追い掛け回してましたからね。
まぁ、でっかい子がやられ役(←ただし本人はガチ)やってくれるとテンションあがりますよね。
でもまだ一年生だったとは言え、幼稚園児に襲われているところは、親の心情的にどうにかしなければ、って思いました。ものすごく情けなかった。
水遊びをしていた公園から、公道に飛び出して河川敷にまで逃げていくもんだから、慌てましたよ。
私がチャリで追いかけて行っても、二人とも止まらない。セイタは殺されると思って必死で逃げてるし、園児の方もトロいセイタに追いつきそうだから嬉々として走っていく。
わたし、過保護なんでしょうか。一年生のセイタですら、まだ道路を一人歩かせるの怖かったのですが、幼稚園の時に子供から目を離すとか、恐ろしくてできません。二人が車に轢かれたらどうしよう、川に落ちたらどうしようって、パニックです。
ていうか、この園児の親、どこにいんの?
で、川沿いで追いついて、
「セイタ~っ、おまえ、公園から出たらダメだろぉおおおお、車危ないだろうぉおおお」って怒鳴りました。
セイタは顔中涙だらけで「だって、その子が叩いてくるんだもん」とヒックヒックしています。園児はまだ笑顔で二刀流を振り上げています。もう頭に来てね。親が見てないのをいいことに怒鳴りつけました。
「なんでそんなことするの? お兄ちゃん泣いてるの分かるでしょう? それを追い掛けまわして面白いの?」
これが年齢や体格が逆だったら「小さい子いじめんじゃないっ!」って叱れたんでしょうけど。
で、泣かせてやったわ。
でもさすがに園児が泣くとかわいそうになってね。帰りは一緒に公園に戻りました。
なんかちょろちょろして危なっかしいので「セイタ、道路は危ないから手を繋いでやんな。あんた年上でしょ」というと「えええ、なんで俺が?」って納得いかない様子でブツブツ言ってました。そりゃそうだよね(ノ∀`)
本来ならこういう関係であるはずなんだよ、一年生と幼稚園生って!
で、これがきっかけで、次の日柔道教室に電話しました。一応それまでにもなんとなくは考えてたんですよね。いじめられる度に、本人にも確認してるんです。
マ マ「強くなりたいか?」
セイタ「うん(泣きながら)」
マ マ「柔道やるか?」
セイタ「うん!(号泣)」
空手とか合気道とかの道場も、近くにはあったんですが、相手と組み合って押さえ込むような力をつけて欲しかったんですよね。
マ マ「言ったな? おまえな、途中でやめるって言っても絶対辞めさせないからな?」
セイタ「うん!(←一応悔しいことは悔しかったらしい)」
で、その週末には見学に行ったんですが、セイタのやつ練習見た瞬間「俺、やっぱりやんない」とママの耳に囁いてきたわけですがふざけんなコラ。
というわけで、かれこれ五年続けています。
あのセイタが格闘技? って感じですが。
わたし、一つだけ分かったことがあるんです。
人には向き不向きがあると。
習い事って悩みません? ボールが怖かったセイタにとって、球技系のスポーツっていう選択肢はうちには無かったんですが、格闘技なんてねぇ。ふぅ。
もちろん向いてるとは思ってませんでしたよ。
だけど、長年やってたら自動的に強くなると思ってたんですよね。見学行った時のメンバーがけっこう強くて、めちゃくちゃかっこよかったから。
さすがに一年生からやったら、五年生くらいにはこれくらいになってんじゃね? みたいな期待がありました。
まあ、無理にやらせても、ってやつです_| ̄|○
負け犬体質の子は強くはならない。
ただ、力がついたのと、相手と向き合って戦うって経験が自信につながったのか、泣かされて帰ってくることは無くなりました。
ジャイアンには「柔道やってるくせに弱い」って言われてしょげていましたが。悲壮感が無くなったというか。
あ、あと高熱体質だったので体力をつけようとやらせたスイミングもいいですよ。風邪を引きにくくなりました。
でも泳ぐのも向いてないね。バタフライまでやらせましたが、スケキヨみたいになってましたからね。
こちらは途中で辞めました(クロールと平泳ぎが出来ればいいや)
あと、まーくんもパパの遺伝子が勝って高熱体質。スイミング効果はまだ先みたいです。
今も39度あって(インフルエンザは陰性でしたが)溶連菌も流行ってるらしいのに、抗生物質も風邪薬も全部吐く。
明日の遠足、キャンセルしました。かわいそうに。
現在のまーくん↓
まーとにかく、肉体改造(?)の末、努力の末、セイタがやっと通常の学校生活を送れるようになってきたのは、小学校三年生の中頃くらいからでした。
ヘイト溜まるような話ばかりで長くなりましたが、ここからは、明るくいこうかな。
柔道のお友達のこととかも書いていきたいです。
あ、タイトルの兄弟逸話ですよね(焦)まーくん影薄いな。
ではヾ(*´∀`*)ノ