ヘタレ兄、弟を溺愛する

小学生と園児の男兄弟がヘタレなので、後でイキがって反抗しだした時のために、記録を残しておこうと思いました。

セイタ、一年生でもいじめられる

小学校に上がってからのセイタのトラブル

 

 

 なんか、前回の記事書いてて、色々と思い出してきてじわじわムカついてきたわ。

 

 一年生の頃は、帰宅は町内の一年生による集団下校です。これが三年生まで続きます。

 

 その下校の時間がセイタには苦痛の時間だったようで……。

 

 そもそもちょっと遠いんですよね、学校が。引きこもりのセイタにとっては、ランドセル背負っての登下校は、アルプス登頂くらい辛かったんじゃないかな。

 

 はっきり言って、ダラダラ歩いていたんだと思いますよ。班長や副班長を任された子――とくに女の子はしっかりしてるから、遅れて歩くっていうのが許せないんでしょう。責任感も強いしね。

 

 で、同じ班の女の子たちが、セイタに腹をたて、怒鳴り付ける。さらにデカい男の子に「セイタくんをちゃんと歩かせてよ」って命令するわけです。

 

 もうそれが嫌で、いきなり登校拒否ですよ。

 

 

 させなかったけどねΣ(ノ≧ڡ≦)てへぺろ←あれ、前回の反省は何処?

 

 泣きながら帰ってきても、やはり様子見していました。←鬼

 

 でもね、ある日『学校応援団』さんっていう、通学路のパトロールをしてくれるおじいちゃんボランティアさんが、泣いているセイタを連れてきました。

 

 なんでも下校途中に、一番デカい子にランドセル掴まれて振り回され、すっ転んで怪我したそうです。 いや、大したことはないんですよ、擦りむいた程度。

 

 でもそろそろ、口出さなきゃ駄目な頃かな、そう思いました。

 

……親が出ていくタイミングは難しい。

 

 不登校になるくらいなら、学校を変える覚悟はあります。でもそれは最終手段。だって変えたところでセイタのことだから、またいじめられるだろうしね。

 

 だって、セイタが他の子より劣っているからなんですよ。これって、ひどい言い方かもしれませんが、客観的に見るとそうなんです。

 

 あと、特にセイタの場合、本人の能力云々の前にーー出来る、出来ないの問題ではなくーー努力をあまりしないタイプなんです。

 

 いや、本人は努力してるって言い張ってますが、周りからはそう見えない。私一人が「セイタがんばってるのに」って味方しても、周囲はそうは思わない。特に子供は厳しい。

 

 支援学級に入れれば、少しは考慮してもらえたのかもしれませんが(←けっこう悩んだ)

 

 セイタがいじめられるのは、セイタがトロいから。しかも、能力が追いついてないのに、一生懸命やっているように見えないから。

 

 自分の至らないところを悟られるのが怖いのか、悪ふざけしてわざとごまかしたりする。私だってイライラするのに、他の人に、ましてや同じ年齢の子にイライラするな、怒るな、とは言えません。

 

 のちに、二年生の担任「冷血〇塚先生」が言うように(←けっきょく言ってることに間違いはないんですよね)セイタが変わるまで、こういうことは続くと思います。

 

 でも、セイタがいじめられていると感じているなら、どこかで助けなきゃとは思っていました。本人の成長が、ほかの子に追いつくまで。

 

 今の環境で、できることはないか。

 

 パパなんて、そのデカい子の家に押しかけようとしていましたが……(焦)

 

 一応、同じ地区の人たち。いや、本当にひどかったら戦う覚悟はありますけど! 家売って引っ越す覚悟もありますけど!

 

 まずワンクッション置いて、どうすればいいかな、と考えてみました。

 

  で、同地区の一年生の親に一斉メールをしたんです。いや、先生に相談する前に(大事になりそうだし)、まず親同士で解決できないかな? と思いまして。

 

「セイタがちゃんと歩けるようになるまで、もう少し優しくできませんか? 慣れたらちゃんとついていけるようになると思います。もし無理そうなら、ご迷惑をかけているのは分かるので、毎日送り迎えをします」

 

 で、それに対して副班長の親から返信が来たんだけど。

 

「セイタくん、目をつぶって寝ながら歩いたり、いつもふざけているので、うちのN美も困っています。言っても聞いてくれないと言っています」

 

 ぅぅぅぅ、スミマセン。あんちきしょー、なにやってんだよ。ほんとにね、何が一番困るかって、ちゃんとがんばって歩いてるように見えないところなんだよ!

 

 泣いて帰ってくる日々だったので、実は何度も下校時に見張りに行っていたのですが、まーセイタ、疲れてヘトヘトにはなってます。たぶん、悪ふざけしなくても遅れてしまうと思います。

 

 ただね、セイタがちゃんと歩いている時でも、そのお母さんの子、すごい剣幕で怒鳴っていたんです。

 

 ちょっとでも列からはみ出したら烈火のごとく怒る。他の男の子も「え、別に遅れてないじゃん」「はみ出してないじゃん」と文句を言っているけど、聞く耳持ちません。

 

 実はこの時、いつもは副班長の彼女、班長が休んだために代理で班長やってたわけです。 (そもそも班長班長は固定ではなく、先生の信頼の上、任命されます。よってセイタは一度もなったことはありません)

 

 それでその責任感が、時々彼女を凶暴い、いや、――ストイックにしていました。

 

 普段は穏やかなのでしょうが、そういう風に豹変する子だってのは、この親は知っているんでしょうか。

 

「あんたの娘だって、やたら厳しいしガミガミうるさかったけど?」

 

 とは言えず、

 

「うちのセイタがちゃんと歩かなかったら放っておいて、先に進むよう他の子供たちに言ってください。先生にはきちんと私の方から話しておきますので。それと毎日お迎えにいきますから大丈夫です」

 

 と言い返しました。

 

 あのね、こっちは不登校寸前なんだよ。お前らが折れないなら、こっちが外れるしか方法が無いんだからな? セイタが班から遅れるのは自己責任だから、もう構わないで先に行ってくれ! って本当は言いたかったんだけどね。

 

 まあ、無理っすよね。だって危ないから集団下校にしてるわけだし。だけど無理矢理歩かされてケガするのも危ないから、けっきょく体力が追いつくまで送り迎えかな? って思ったんですよね。

 

 児童を守るための下校班で、心を病むってのもねぇ。

 

 セイタを転ばせたデカい男の子(のちに我が家ではジャイアン命名)のママは、さすがに恐縮していましたが、この子がねぇ・゜・(ノД`)・゜・

 

 すごく悩ませてくれたんっすよ。

 

 入学してすぐ、セイタのことを罵ったり馬鹿にしたりしていて、何度か相手のお母さんに直接話をしていました。殴られたりもしているようでしたからね(←いや、セイタの言う暴力がどれほどのもんか、ってのもありますが、何せ体格が違いすぎるので

 

 この子、日頃

 

 セイタをいじめているくせに、うちに遊びにくるんですよ?

 

 セイタはインターホンをピンポンされても、怖がって布団の中に潜り込み、出てきません。

 

 でもこれもうちの子が悪い。

もうほんとバカ(゜´Д`゜)

 

「お前んち行っていいよな?」 って例のごとくカツアゲのように言われ、断らなかったらしいですから。

 

マ マ「遊ぶ約束したなら遊びな。嫌ならはっきり断りな」

セイタ「だ、だって、断ったら叩かれるもの」

マ マ「歯医者だから遊べないって言ったら?」

セイタ「僕にウソをつけっていうの?」

 

 変なところで高潔だな! めんどくせー!

 

 とりあえず「地獄」って絵本で、さんざん嘘ついたら地獄行きだぜ? って脅したのが功を奏したようだ。いや、チキンには効きすぎ。

一時期ブームだった。

 

 まあ仕方なく家にあげて遊ばせたのですが、ジャイアンはうちにあるゲーム(当時WiiU持ってる子少なかった)が目当てだったようで、一緒に遊んでいても順番を守らず、セイタから取り上げて一人でやっています。

 

 見た目もジャイアンだが、中身も、くぅ。

 

 ジャイアンと仲のいいスネ夫っていうのも居るんですが、スネ夫と体型が似てるだけで、とてもいい子なのです。この子とは、セイタは一緒に遊びたかったみたいなんですが、ジャイアンがね。ぜったいくっついてくる。

 

 セイタはまたむせび泣いて寝室から出てこない。相手は構わずにリビングを占領。

 

 だってジャイアンセイタと遊びたいわけじゃないからね。スネ夫がいるし、二人でWiiUやって満足してます。

 

 ちょっとさ、これはいくらなんでもおかしな状況っすよね。

 

 そう思って、翌日ピンポンしてきた時はジャイアンが一人だったので、その場で相手の親にケータイから電話しました。



「〇〇くん、まだ蹴ったり叩いたりしてくるみたいで、セイタ遊びたくないみたいなんです」

 

 するとジャイアンの親は、自分の子に電話を代わらせて聞きます。

 

「〇〇、セイタくんのこと叩いたりしてるの?」

「俺やってねーよ!」

 

 するとジャイアンの親は、

 

「〇〇はやってないって言ってるよ」

 

 訳:うちのすねちゃまがそんなことするはずないざます。

 

 ジャイアンのくせに、スネ夫のママか?

 

 知らねーわ。

 

 お前んちの子が「うん、俺、セイタくんのこと殴ったり蹴ったりしてるよ」って答えるようなたまか考えてみろや!

 

 こんだけ嫌がってんだからさっさと帰れや!

 

 とは言ってませんが。小心者なので。

 

 で、

 

「ジャイア……◯◯くんが叩いてるつもりがなくて、戦いごっこでふざけてやっているだけでも、うちのセイタは嫌みたいなんです。すみません、ヘナチョコで」

 

 と下手に出てみたYO。じっさいそうかもしれないしね。ほかの子とこのジャイアンはうまくいってるみたいだから。

 

 さすがにジャイアンも無理やりは入ってこれず。

 

 お母さんから「今日は帰っておいで」と説得されておうちに戻って行きました。

 

 いやね、毎日ジャイアンピンポンにドキドキしてて(彼らが遊んでいる公園が目の前で、いつも見張られてるっていうか、居留守も限界)、「今日は」という言葉が不安でしたが、それ以来、うちには来なくなりました。 

 

 

 

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 だってねぇ。セイタ、この子にランドセル掴まれて振り回されてこけてケガしんたんですよ?

 

 ちょっとはあっちの親も分かってくれたようです。うん、たぶん。……気まずくはなりましたが。

 

 まあ、下校班は相変わらずでしたがね。あまりにひどい時は、やはりメールしていました。

 

セイタママ「すみません、今日もセイタ、叩かれたって泣いて帰ってきました」

じゃいママ「うちの子はやってないって言ってるよ」

セイタママ「前にもお話しましたが、ふざけて叩いたりしてもセイタには痛く感じるんだと思います。なので、もう話しかけたり、近づかないように言ってもらえますか?

 

 私にしてはけっこうがんばった。

 

 そういや、まだ一年生で交通事故が心配だったので、まーくんのお散歩のときに道路を歩く練習させてたんですよね。

 

 で、ジャイアンは妹連れて、補助なし自転車に乗って、そんな私たちを見かけたわけですよ。まあ、しっかりはしてるんだろうけど、

 

「やーいやーい、セイタおまえ、まだかーちゃんと歩いてるの? 赤ちゃーん!」

 

 ぜったいお前、セイタのこといじめてるだろ!? って感じです。しょっちゅうそうやって典型的ないじめっ子口調で絡んで来るんですよ。

 

 ちなみにウルトラマンの人形をからかったのもこの子だぞ! ありがとな!

 

 そりゃねえ? セイタだってチャイルドライン子供110番にも電話しますよ(←セイタ二時間くらいしゃべってた)

 

 そうだ、例の「冷血〇塚先生」にも下校班の話をしたんすよ? 幼稚園の教訓を生かしてね。傘で全員からぶっ叩かれて泣きながら帰ってきた時だったかな?

 

 この時に「母親同士で直接やりとりはしないでください、まずは学校に」って言われました。やはり先に先生に相談だったか。近所のよしみでも、いや、だからこその第三者か。

 

 〇塚先生、一応全員を集めてちゃんと状況を一人ずつから聞いてから、相手の親に電話してくれたみたいです。

 

 鬼班長の女の子のママは謝りに来てくれました。

 

「先生に言わないで、直接言ってくれたらいいのに」

 

……ってチクリとは言われましたが。

(;´д`) 

 

 まあ、ジャイアンのママは何も言ってこなかったけどな!

 

 あ、そうだ。

 

 二年生のとき、スネ夫アメリカに転勤になってしまい、その時いつも下校班にいない学童の子たちも含め、近所の同学年を集めて家でお別れ会をしました。

 

 ジャイアンだけ省くというわけにはいかないので、その時は声をおかけしました。

 

 あら、奥さん、また長くなっちゃったわ。次回はそのお別れ会の様子を書こうかしら? 本日はここまで。